ペドラム地下地獄。

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「ペドラム地下入り口。」

アンブラの街角にあるヒーラー小屋。
その奥にネクロマンサーの街ならではか
拷問危惧のアイアンメイデンが鎮座する。
このアイアンメイデン、ただの装飾品では無く
ある隠された秘密のダンジョンの入り口。
そうアンデットの巣窟ペドラムへの。

アンデットの巣窟であるペドラムには、顔となる二つの建物がある。
一つ目の顔は、言わずと知れた最奥にあるボス沸きの図書館。
そしてもう一つの顔は、墓地の片隅にひっそりと建つ小屋。
前者は幅広く人々に知られ、冒険者達がボス討伐に行き来するが
後者は巷で囁かれるある噂のせいか、近づくものはいなかった。

「その先には地獄がある。」

しかし、今夜その地獄を目指し、愚かな冒険者達が
死者の群れを掻き分け、墓地の小屋へと歩を進めていた。

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「ペドラム地下へ向けて侵攻中。」

土曜日の集まりの日。
今夜はMSJメンも合流し、何時ものメンバーも含めると
約15人と大所帯となった。
「さて、どこへいくかな~」との話になった時、思いのほか早く
案が出た、それは・・・

「ペドラムの地下でイビルチャンピオン沸きをやろう」

前々からこの話はあり「人数が集まったら」と思っていたので
ちょうど今夜はタイミングが良かった。
それに、以前ラビリンス攻略にも成功していたため
ある種の「やれる」という自信もあった。
なので、今夜はその案に乗ってみることになったのである。

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「難航する侵攻。」

大所帯になると中々難しいのが
「みんなで同じ場所へ向かう」
っという単純な行動だったりする。
目的地の確認・経路の確認・雑魚の対処・PT間の連絡
その他にも蘇生にフォローに・・・
っとまあ、これらを15人でやるとなると結構大変なものである。
それにペドラム内は中ボスと言える、強いモンスが徘徊しているため
目的の墓地の小屋まで行くのに、結構な時間がかかった。

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「ペドラム地下内。」

困難もあったが、なんとか切り抜け目的のペドラム地下に降り立つ。
さて、このペドラム地下、全然訪れる人がいないせいか
あまり詳細を知られていないと思う。なのでサラっと概略を。

このペドラムダンジョンには、MLボスとは別にPSと同じ様な
イビルチャンピオン沸きがペドラム地下に存在する。
「PSと同じ」とは言ったが、イルのと同じ沸きのため
パワスクを得ることは出来ない。
かといって、何か特別なアイテムが出るわけでもない。
立地の関係や、その戦利品の関係で、ここへ訪れるのは
命知らずで物好きな愚かな冒険者くらいのものだ。

どうやら今夜このペドラム地下攻略に訪れた
約15人のメンバーは、その愚かな冒険者の様である。

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「序盤の沸き。」

PSには1~4段階の沸きがある様に、ここペドラム地下でも
同様の段階によって沸きが変わっていく・・・のだが
諸事情により、何が何処で沸いたのか記憶が気薄なので
大体の話で進める。まあ、諸事情もおいおい分かる。

序盤に沸いてくるのが、よく沼地で見かける
ボクシングとボクシングの親玉。
強さはそんなではないが、これが一斉にワーっと沸くのでかなり厄介だ。
それに分かりにくいが、このペドラム地下は異常に狭い。
窪んだところにある祭壇を中心に、4つの角に小さな部屋がある。
他は出入り口の階段があるくらいで、かなり窮屈な場所だった。
そんな中で、ワーっと沸くモンス多数と冒険者約15人
それに付け加え、テイマーな人のペットに、EVが多数。
たまに身動きが出来なくなるくらい狭かったりする。

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「大混雑中。」

しかし、この辺は動きずらいが沸いてくるモンスの強さは
大したことがないため、混乱も無くちゃくちゃくと狩り進む。

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「次の沸き、ビースト小先生。」

この辺のモンスが沸いてくると、ちょっと面倒になってくる。
攻撃力と堅さがあるので、数の力があっても思う程
簡単には蹴散らすことは出来なかった。
でも、まだまだこの辺は序の口。

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「鹿頭の悪魔。」

恐らくこの辺が、第三段階目の沸きになるの。
図書館のボスに似た、鹿頭の悪魔。これがウヨウヨと沸く。
例えるならリッチロードと戦士蟻を足した様な感じで
直接攻撃・魔法攻撃・酸による範囲攻撃で次々と襲いかかってきた。

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「ビースト大先生も沸いた。」

こちらはさっきの小先生より厄介な大先生。
普通に倒そうとしたら、かなり厄介な相手だけど
この大先生には攻略の仕方がある。
それは「大先生はパラライズに弱い」のである。
パラライズをかけると、大先生はその身を凍らせ動かなくなる
その間にダガー等で分解すると、あっと言う間に絶命する。

しかし、こう書くと如何にも順調そうに進んでいると思われるが
実際はそうでもなかった。

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「一時は押されて、入り口まで退くことも。」

ビースト大先生は簡単に攻略できるが
鹿頭の悪魔はそうは簡単に倒させてはくれなかった。
思いのほか酸による範囲攻撃が厄介で
EVを召喚してもあっと言う間に消滅してしまうし
ペットも酸の上では長くは持たなかった。

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「逃げるので精一杯になる時も。」

実を言うとペドラム地下へは今まで2回程望んだことがある。
しかし、その2回共この段階でどうしようもなくなり撤退した。
今回も約15人のメンバーが居ながらも、この状態になるとは。
思わぬ苦戦に暗雲が立ち込めるが、今はただ無心で駆り続ける・・・

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それからどれくらいの時間が経っただろう
何体のビースト大先生を氷漬けにし
何体の鹿頭の悪魔を倒したか。
ただ祭壇の蝋燭がゆっくりとだが、ひとつ、またひとつと
灯るのを見ると「まだこの挑戦は終わってない」ことが分かった。
皆、以前攻略したラビリンスの時に自信を付けたのかもしれない。

「やれる!やればきっとできる!」っと。

そんな「自信」を「確信」へと変えていくように
祭壇の蝋燭はまた一つ明かりを灯す。



しかし、それはそんなモノではなかった。
祭壇の蝋燭の灯り火は、パーティーの
命のカウントダウンそのものだった。
そうとも知らず、一行は祭壇の蝋燭を灯し続け
ついに最後の蝋燭に火を灯してしまった。



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「なんだこれ?」



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「・・・なんだこれ?!」


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「なんだこれ!?」


最後の火が灯った瞬間。
パーティーは壊滅した。


つづく。

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